作物別栽培方法

コカブ

Variety(品種)

生食できるニンポウキンカン、ナガキンカン、マルキンカンのほか、チョウジュキンカン、マメキンカンなどがあります。なかでも、もっとも品種に優れているのは、ニンンポウキンカンで、別名「ネイハキンカン」とも呼ばれ、果物店で見かけるものはすべてこの種類です。
種苗会社のカタログにある明和キンカンは、ニンポウキンカンの1品種。1999年には農水省育成のタネなし品種・ぷちまるが登場しました。

Profile(特性)

かんきつ類のなかでは耐寒性の強いほうで、マイナス10℃くらいまでなら耐えられます。
日当たりのよいところを好みますが、半日陰くらいでも育ち、とくに土質も選びません。
冬から早春の庭を美しく彩り、またビタミンA、ビタミンC、ビタミンP、ミネラルなどを多く含むことから、健康食品としても注目されています。
果実は甘露煮のほか、生食もでき、とりわけハスウ栽培の果実の味は格別です。一般家庭でも、4月過ぎまで木にならせておくと、とてもおいしく、生でも食べたくなるほどです。

Point(栽培のポイント)

■実どまり

自家結実性で、毎年よく結実します。ただし、若木で樹勢が強すぎたり、鉢植えで開花期に乾かしすぎたりすると、落花することがあります。開花期には2回の山があります。1回めは7月、2回めは8月で、結実すれば7月のほうが大きな果実になります。しかし、強いせん定などをすると、落果しやすくなります。

■整枝・せん定

1本に伸びた1年生の苗木は、高さ50〜60pに切って植えつけ、実なりの鉢植えなら鉢から抜き取り、予定地に植えつけておくだけで、こんもりとした樹形になります。スリムな主幹形やスタンダード仕立てのほか、垣根仕立てにもできます。 結花習性は、一般的なかんきつ類と違い、前年のどの枝にも着花するうえ、今年の春に伸びた枝にまで着花します。したがって、適当に枝を刈り込んでも、伸びてきた新芽に着花しますから、枝を強く刈り込んで、コンパクトに仕立てるのも簡単です。

■摘果

どんなに実をならせても、翌年も必ず結実します。ただし、少しでも大きな果実を収穫したければ、遅れて結実した小さな果実を中心に摘果します。

■病害虫防除

無農薬でも育ちますが、サビダニの虫害で果実が黒ずみ、おいしく食べられないことがあります。この場合、予防が必要です。

■施肥

庭植えならほとんど必要ありません。鉢植えでは、3月、6月、10月の年3回、骨粉入り油かすを与えます。

■防寒対策

寒地では樹冠に寒冷紗(かんれいしゃ)をかけたり、株元をワラなどで覆うなどの工夫をします。また鉢植えにして寒さの厳しいときは、室内にとり入れるのもよい方法です。

庭植え

鉢植えの入れ替え