家庭菜園

大阪府 泉州農と緑の総合事務所 刊/『初心者のための市民農園』から

種まき(は種)

種子は信用のおける種苗店で購入するようにしましょう。 種子の寿命は、ネギ、タマネギ、ニンジンなど1年と短いものもありますが、一般的には3年程度の寿命はあります。保存状態によって寿命は変わるので日光や高温多湿条件を避け、乾燥した冷暗所で保管します。少ない量の種子なら冷蔵庫等に保管するのが安全です。 種子によって、種まき直後に休眠があるもの、硬実種子といって水分を吸収しにくいもの、好光性・嫌光性といって発芽時に日光の影響を受けるものなど様々な性質があります。作物に合った種まき方法を習得することが必要です。 種まきの方法はポリ鉢で育苗する方法と直まきする方法とがあります。直まきの場合は少し時間がかかっても、低い姿勢でていねいに行います。葉菜類などで、種まきの量が多すぎて十分に生育していない場合をよく目にします。各作物にあった種子の量を心掛けてください。 一般的に覆土の目安としては、種子の直径の2.5倍の厚さになるようにします。アブラナ科の種子などの小さいものは、種まき後、クワの裏などで地表面を軽くたたいておく程度で、少しは種子が地表に出ていても良いでしょう。ネギなどの光線に当てると発芽しにくいものはていねいに覆土します。 乾燥する場合はわらなどを薄く敷き、鳥害が懸念される場合は、寒冷紗をベタがけします。

発芽と光の関係

種子の寿命