報告(ほうこく)します。ニワトリの先祖(せんぞ)は東南(とうなん)アジアにいるセキショクヤケイとされています。この鳥(とり)は見(み)た目(め)はニワトリに似(に)ていますが、たまごを産(う)む時期(じき)は１年(ねん)で１回(かい)だけで、その数(かず)も５個(こ)くらいしかありません。昼間(ひるま)は地面(じめん)で虫(むし)などのエサを食(た)べ、夜(よる)は木(き)の枝(えだ)に飛(と)び上(あ)がって寝(ね)るくらしをしています。

そうです。ニワトリは囲(かこ)いの中(なか)で飼(か)われて安全(あんぜん)になっているから飛(と)んでいないだけで、屋外(おくがい)で放(はな)し飼(が)いするとかなり高(たか)いところまで飛(と)ぶことができます。神社(じんじゃ)では放(はな)し飼(が)いされていることも多(おお)く、有名(ゆうめい)なところでは伊勢神宮(いせじんぐう)、石上神宮(いそのかみじんぐう)などでは、セキショクヤケイと似(に)たくらしをするニワトリもいます。

ニワトリは古(ふる)くから極(きわ)めて身近(みぢか)な存在(そんざい)です。奈良時代(ならじだい)に書(か)かれた『古事記(こじき)』『日本書紀(にほんしょき)』でも「天岩(あまいわ)戸(と)」に登場(とうじょう)します。文字(もじ)による記録(きろく)がなされる前(まえ)からいるのは間違(まちが)いないですね。それまでは信仰(しんこう)の対象(たいしょう)でもあったニワトリも、江戸時代(えどじだい)になるとたまご目的(もくてき)の養鶏(ようけい)が盛(さか)んになって、たまごの行商人(ぎょうしょうにん)が町(まち)に訪(おとず)れるようになり、多(おお)くの人(ひと)の健康(けんこう)を支(ささ)えるようになりました。以上(いじょう)です。