それいけ!食農探検隊

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  • #039

砂糖さとうについて

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砂糖さとうについて

  • キャラクター

    これより、(しょく)(のう)探検(たんけん)(たい)会議(かいぎ)開催(かいさい)する。今回(こんかい)議題(ぎだい)は?

  • キャラクター

    今回(こんかい)議題(ぎだい)は「砂糖(さとう)(あま)いだけの調味料(ちょうみりょう)ですか」です。(はじ)めに、砂糖(さとう)化学的(かがくてき)性質(せいしつ)についてあぐりちゃんからの報告(ほうこく)です。

  • キャラクター

    報告(ほうこく)します。砂糖(さとう)化学的(かがくてき)にはショ()(とう)ブドウ()(とう)果糖(かとう)麦芽糖(ばくがとう)乳糖(にゅうとう)などが()ざったものです。その大部分(だいぶぶん)ショ()(とう)ですが、これらの糖類(とうるい)緑色(りょくしょく)植物(しょくぶつ)太陽(たいよう)(ひかり)エネルギーを使(つか)って、(みず)二酸化(にさんか)炭素(たんそ)原料(げんりょう)にして、光合成(こうごうせい)(つく)()すものです。タンパク()(しつ)脂肪(しぼう)糖類(とうるい)原料(げんりょう)ですので、光合成(こうごうせい)はすべての()(もの)栄養(えいよう)出発点(しゅっぱつてん)です。

  • キャラクター

    緑色(りょくしょく)植物(しょくぶつ)本当(ほんとう)偉大(いだい)ね。砂糖(さとう)はどんな使(つか)われ(かた)をするのかしら?

  • キャラクター

    砂糖(さとう)甘味(かんみ)(あた)える調味料(ちょうみりょう)であることは(たし)かなことです。しかし、お料理(りょうり)味付(あじつ)けだけに使(つか)われるのではありません。パンを(ふく)らませたり、(にく)(やわ)らかくしたり、水分(すいぶん)(かか)えこんだり、アミノ()(さん)反応(はんのう)して(こう)ばしい(にお)いや(いろ)をつけたりする(ちから)()っています。

  • キャラクター

    料理(りょうり)味付(あじつ)けは「さしすせそ」といわれるよね。なぜ、「さ」の砂糖(さとう)最初(さいしょ)なんだい?

  • キャラクター

    物質(ぶっしつ)最小(さいしょう)単位(たんい)のことを分子(ぶんし)といいます。また、「さしすせそ」とは(じゅん)砂糖(さとう)(しお)()、しょうゆ、みそのことです。分子(ぶんし)(おお)きさでは(しお)より砂糖(さとう)(ほう)(おお)きいので、(ぎゃく)にすると(ちい)さい(しお)にじゃまされて砂糖(さとう)()()みづらくなります。また、(のこ)りの(みっ)つは発酵(はっこう)食品(しょくひん)なので、()(とお)()ぎると風味(ふうみ)(かお)りが()ってしまいます。なので、この(じゅん)()れることが基本(きほん)とされているのです。以上(いじょう)です。

  • キャラクター

    食材(しょくざい)調味料(ちょうみりょう)適材適所(てきざいてきしょ)でむだなく使(つか)いたいよね。(つぎ)報告(ほうこく)は?

  • キャラクター

    (つづ)いて、砂糖(さとう)歴史(れきし)についていっとくんからの報告(ほうこく)です。

  • キャラクター

    報告(ほうこく)します。砂糖(さとう)世界(せかい)での歴史(れきし)(ふる)く、2000(ねん)(ゆう)()えます。現在(げんざい)のインドではサトウキビの(くき)(しぼ)り、できた(しる)煮詰(につ)めて(つく)ることが(おこな)われていました。砂糖(さとう)交易(こうえき)(さか)んになるにつれて東西(とうざい)(つた)わっていきました。ただし、サトウキビは高温(こうおん)多湿(たしつ)(この)作物(さくもつ)なので、生産(せいさん)()(ひろ)まらず、どこでも最初(さいしょ)貴重品(きちょうひん)(あつか)いでした。

  • キャラクター

    たしかにサトウキビは(あつ)地域(ちいき)(そだ)作物(さくもつ)だよね。(そだ)たない地域(ちいき)ではどうしたの?

  • キャラクター

    ヨーロッパではサトウキビの()わりとなる作物(さくもつ)研究(けんきゅう)がなされました。18世紀(せいき)になってサトウダイコンともビートともばれるテンサイの()からも砂糖(さとう)()れるようになり、テンサイ自体(じたい)品種(ひんしゅ)改良(かいりょう)(あい)まってヨーロッパの各国(かっこく)砂糖(さとう)生産(せいさん)がされるようになりました。現在(げんざい)日本(にほん)では砂糖(さとう)原料(げんりょう)として北海道(ほっかいどう)ではテンサイ、沖縄(おきなわ)九州(きゅうしゅう)ではサトウキビが生産(せいさん)されています。

  • キャラクター

    日本(にほん)では(ふた)つとも利用(りよう)しているのね。日本(にほん)砂糖(さとう)自給(じきゅう)(りつ)はどれくらいかしら?

  • キャラクター

    世界(せかい)各国(かっこく)(くら)べると日本(にほん)砂糖(さとう)消費(しょうひ)(りょう)非常(ひじょう)(すく)ないのですが、産地(さんち)南北(なんぼく)(かぎ)られているのもあって、自給(じきゅう)(りつ)は35%くらいです。輸入(ゆにゅう)(ひん)大部分(だいぶぶん)はオーストラリアからで、(つづ)くのはタイです。以上(いじょう)です。

補足

  • キャラクター

    光合成(こうごうせい)仕組(しく)みには(おお)きく2段階(だんかい)あります。「(ひかり)のエネルギーを使(つか)って(みず)水素(すいそ)酸素(さんそ)分解(ぶんかい)する」ことと、「できた水素(すいそ)二酸化(にさんか)炭素(たんそ)糖類(とうるい)合成(ごうせい)する」ことです。緑色(りょくしょく)植物(しょくぶつ)では葉緑体(ようりょくたい)がこれらの作業(さぎょう)(にな)います。葉緑体(ようりょくたい)()わる触媒(しょくばい)(つく)って、光合成(こうごうせい)でエネルギーを()ようとする研究(けんきゅう)が「人工(じんこう)(こう)合成(ごうせい)」です。実用(じつよう)()できれば環境(かんきょう)問題(もんだい)(おお)きく改善(かいぜん)できるものですが、現在(げんざい)でも完全(かんぜん)なものはできていません。緑色(りょくしょく)植物(しょくぶつ)葉緑体(ようりょくたい)偉大(いだい)さが()かりますね。