報告(ほうこく)します。セリはセリ科(か)セリ属(ぞく)に属(ぞく)し、数少(かずすく)ない日本(にほん)原産(げんさん)の野菜(やさい)です。１カ()所(しょ)で競(せ)り合(あ)うように生(は)えることから、セリと名付(なづ)けられたといわれています。文字(もじ)による記録(きろく)が残(のこ)る前(まえ)から自然(しぜん)に生(は)えている状態(じょうたい)を摘(つ)んで食(た)べられていました。セリの栽培(さいばい)は平安時代(へいあんじだい)の記録(きろく)に残(のこ)っており、その歴史(れきし)は1000年(ねん)以上(いじょう)になります。

セリは水分(すいぶん)の多(おお)い土地(とち)を好(この)みますので、稲刈(いねか)りを終(お)えた田(た)んぼで育(そだ)てる田(た)ゼリが多(おお)いです。他(ほか)には畑(はたけ)で育(そだ)てる畑(はた)ゼリ、田(た)んぼのあぜ、川辺(かわべ)、沢(さわ)で自然(しぜん)に生(は)えている野(の)ゼリ()や山(やま)ゼリがお店(みせ)に並(なら)ぶこともあります。近年(きんねん)ではハウスで栽培(さいばい)したセリが一年中出回いちねんじゅうでまわるるようになりました。

セリが美味(おい)しいのは生(は)えたばかりの柔(やわ)らかい茎(くき)や葉(は)です。新(あたら)しい茎(くき)や葉(は)を伸(の)ばすのは春先(はるさき)なので旬(しゅん)は２月(がつ)から４月(がつ)になります。１月(がつ)ごろのハウス物(もの)以外(いがい)のセリは本当(ほんとう)に小(ちい)さく、野(の)ゼリ()や山(やま)ゼリでは探(さが)すことにも苦労(くろう)します。以上(いじょう)です。