それいけ!食農探検隊

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  • #020

ビワのにわえると?

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ビワのにわえると?

  • キャラクター

    これより、(しょく)(のう)探検(たんけん)(たい)会議(かいぎ)開催(かいさい)する。今回(こんかい)議題(ぎだい)は?

  • キャラクター

    今回(こんかい)議題(ぎだい)は「ビワの()(にわ)()えると縁起(えんぎ)(わる)いとは本当(ほんとう)ですか」です。(はじ)めにビワの栄養(えいよう)効能(こうのう)についてあぐりちゃんからの報告(ほうこく)です。

  • キャラクター

    報告(ほうこく)します。ビワの()には果糖(かとう)ショ()(とう)(つく)甘味(あまみ)に、リンゴ()(さん)クエン()(さん)などがもたらす酸味(さんみ)(くわ)わった美味(おい)しさがあります。ビタミン、ミネラル、食物(しょくもつ)繊維(せんい)(おお)く、()べて美味(おい)しく、健康(けんこう)にも美容(びよう)にも(はたら)くすぐれものです。

  • キャラクター

    (わたし)美味(おい)しいと(おも)う。でも、あの(おお)きな(たね)はどうにかならないかな?

  • キャラクター

    (たね)(おお)きいために(ちい)さいイメージがあるビワの()べられる部分(ぶぶん)ですが、割合(わりあい)()えば65~70%でバナナと(おな)じくらいです。

  • キャラクター

    へえー。意外(いがい)ね。

  • キャラクター

    (たね)(おお)きいというイメージは(つく)農家(のうか)さんにとってもマイナスと(かん)じられているようで、最近(さいきん)では(たね)なしの品種(ひんしゅ)もあります。以上(いじょう)です。

  • キャラクター

    (たね)なしのビワもあるのか。いつか()べてみたいものだね。(つぎ)報告(ほうこく)は?

  • キャラクター

    (つづ)いて、ビワの歴史(れきし)についていっとくんからの報告(ほうこく)です。

  • キャラクター

    報告(ほうこく)します。ビワはバラ()ビワ(ぞく)(ぞく)し、原産地(げんさんち)現在(げんざい)中国(ちゅうごく)だとされて、日本(にほん)には(おそ)くとも奈良時代(ならじだい)には(つた)わったと(かんが)えられています。お(てら)にはビワの()()えられるようになりました。

  • キャラクター

    なぜ、お(てら)()えられたのかな?

  • キャラクター

    ビワがすべての病気(びょうき)(くる)しみの(くすり)になると、仏教(ぶっきょう)のお(きょう)()かれているからだといわれています。お(てら)では病気(びょうき)(くる)しむ(ひと)()をはったり、(せん)じて()ませて(くすり)にしたようです。

  • キャラクター

    (ぼう)さまたちは美味(おい)しい()()べて、その(うえ)(くすり)になる()()()れていたのね。

  • キャラクター

    そうとも()えません。このころのビワの()(いま)より()ぶりで()べる部分(ぶぶん)はあまり()かったようです。そんなビワが野生(やせい)()して(のこ)っています。江戸時代(えどじだい)()わりになって大粒(おおつぶ)品種(ひんしゅ)中国(ちゅうごく)から()()まれ、品種(ひんしゅ)改良(かいりょう)(すす)められて、栽培(さいばい)される果物(くだもの)としてのビワができました。以上(いじょう)です。

  • キャラクター

    縁起(えんぎ)(わる)いという(はなし)はどこからきたのかな?

  • キャラクター

    報告(ほうこく)にもありましたが、お(てら)では(くすり)にしていました。ビワの()があると病人(びょうにん)(あつ)まるから縁起(えんぎ)(わる)いとなったとする意見(いけん)があります。

  • キャラクター

    (くすり)になるからって…。ビワにとっては無茶(むちゃ)()いがかりよね。

  • キャラクター

    (べつ)意見(いけん)では、ビワは農薬(のうやく)使(つか)わなくても(そだ)てることができる丈夫(じょうぶ)()で、枝葉(えだは)()ばして(いえ)日当(ひあ)たりを(わる)くしてしまうから病人(びょうにん)()るといわれています。

  • キャラクター

    それも手入(てい)れをしないのが(わる)いのよ。自業自得(じごうじとく)としか(おも)えないわ。

  • キャラクター

    そうだね。()えるからにはきちんと手入(てい)れをして(そだ)てないといけないということだね。

補足

  • キャラクター

    日本(にほん)でのビワの(しゅん)は5(がつ)から6(がつ)ですが、(はな)前年(ぜんねん)の11(がつ)から2(がつ)までの(なが)きにわたって(すこ)しずつ()きます。わざわざ、(さむ)(ふゆ)()いていることになります。(ほか)(はな)(すく)ないので、ミツバチたちはせっせとビワの(はな)から(はな)へと()(まわ)ります。また、(はな)(みつ)大好(だいす)きなメジロもやって()ます。(なん)とかして子孫(しそん)(のこ)そうとする、ビワの工夫(くふう)()えるようでおもしろいですね。