「菜(な)の花(はな)プロジェクト」ね。菜種(なたね)をしぼって作(つく)った油(あぶら)をてんぷら油(あぶら)などの食用(しょくよう)に使(つか)う。使(つか)い終(お)わった油(あぶら)を加工(かこう)して石鹸(せっけん)や燃料(ねんりょう)にして地元(じもと)で利用(りよう)する。資源(しげん)のサイクルを実現(じつげん)しようとする取(と)り組(く)みね。

滋賀県(しがけん)の琵琶湖(びわこ)周辺(しゅうへん)の地域(ちいき)での、琵琶湖(びわこ)を汚(よご)さないようにと、使(つか)い終(お)わったてんぷら油(あぶら)から手作(てづく)りの石鹸(せっけん)を作(つく)る運動(うんどう)が始(はじ)まりなのよ。現在(げんざい)では数多(かずおお)くの地域(ちいき)で取(と)り組(く)まれているわ。

小(ちい)さいところでは川(かわ)や湖(みずうみ)、海(うみ)を汚(よご)さないことかな。農地(のうち)が利用(りよう)できて景色(けしき)が良(よ)くなることもあるし。大(おお)げさかもしれないけれど、菜(な)の花(はな)が光合成(ひかりごうせい)で燃料(ねんりょう)を作(つく)っているとも言(い)えるから、地球(ちきゅう)温暖化(おんだんか)の原因(げんいん)との意見(いけん)がある大気(たいき)中(ちゅう)の二酸化(にさんか)炭素(たんそ)を回(まわ)しているだけで増(ふ)やさないなどあるわね。

本編(ほんぺん)にあるような動植物(どうしょくぶつ)が作(つく)り出(だ)す資源(しげん)のことをバイオマスと言(い)います。必(かなら)ずしも大(おお)げさな設備(せつび)が必要(ひつよう)なのではなく、里山(さとやま)から取(と)ってくる薪(まき)もバイオマスの一種(いっしゅ)です。現在(げんざい)では、食品(しょくひん)加工(かこう)の残(のこ)りから飼料(しりょう)を作(つく)ったり、間伐材(かんばつざい)を原料(げんりょう)にしてプラスチックのトレーを作(つく)ったり燃(も)やして発電(はつでん)したりもされています。