クワの実(み)は英語(えいご)では「マルベリー」フランス()語(ご)では「ミュール」と呼(よ)ばれる果物(くだもの)よ。見(み)た目(め)はブラックベリーに似(に)ているわ。濃(こ)い紫色(むらさきいろ)に熟(じゅく)したものは生(なま)で食(た)べても甘(あま)くておいしいの。目(め)に良(よ)いとされるアントシアニンがブルーベリーよりも多(おお)いのよ。人間(にんげん)が必要(ひつよう)とする様々(さまざま)なミネラルが豊富(ほうふ)に含(ふく)まれていて、不足(ふそく)すると味覚(みかく)障(しょう)害(がい)になるとされる亜鉛(あえん)も多(おお)いのよ。

熟(じゅく)した実(み)はあまり日持(ひも)ちしないのよ。どうしても、冷凍(れいとう)するなりジャムなどの加工(かこう)品(ひん)にしないと運(はこ)べないのよね。実(み)だけではなく、葉(は)にも栄養(えいよう)が豊富(ほうふ)にあって…。

そうよ。乾燥(かんそう)させた葉(は)はカルシウムや鉄分(てつぶん)が豊富(ほうふ)。カルシウムは煮干(にぼ)しよりも多(おお)く、鉄分(てつぶん)はシジミより多(おお)いのよ。他(ほか)にも色々(いろいろ)あってどれだけ話(はな)しても足(た)りないわね。

煎(せん)じて飲(の)んだり、粉(こな)を愛用(あいよう)する方(ほう)も多(おお)いけれど、日本(にほん)でクワを植(う)えていた最大(さいだい)の理由(りゆう)はカイコガの幼虫(ようちゅう)に食(た)べさせることだったからね。

私(わたし)たちは縮尺(しゅくしゃく)２万(まん)５千分(ふん)の１の地形図(ちけいず)を参考(さんこう)にしていたのですが、古(ふる)いものだったようです。と言(い)うのは「桑畑(くわばたけ)」の地図(ちず)記号(きごう)は、平成(へいせい)25年度(ねんど)版(ばん)からこの縮尺(しゅくしゃく)では使(つか)われなくなったからです。使(つか)う地形(ちけい)がほとんど無(な)くなったことが理由(りゆう)ですが、コメルくん隊長(たいちょう)が述(の)べた事柄(ことがら)もあり、いつの日(ひ)にかの再(さい)登場(とうじょう)に期待(きたい)したいものです。