- 生産品目:
- イチゴ
イチゴは、北アメリカ原産で日本には江戸時代にオランダ船によってもたらされた果物です。露地栽培では5~6月ごろが旬ですが、栽培技術の進歩により温室栽培が主流になり冬から春にかけて最盛期のイメージが定着しました。日本各地で品種改良が進み、各県でブランド化を競い合っています。栃木県や福岡県が有名な産地ですが、堺市ではイチゴ狩り園を中心に栽培されています。
製菓材料すべての自家栽培を目標に!
店舗を含む栽培ハウス本舗4連棟と育苗ハウス2棟のほか、ブルーベリーの栽培用に約1反の畑を夫婦で管理しています。大阪府が主催する「いちごアカデミー」に夫婦で参加して、イチゴの施設栽培方法を学んだ後、早期退職をして新規就農しました。
ゆくゆくは6次産業化を目指し、製菓専門学校で実技習得していたことから、堺市ではイチゴ栽培に特化した農家が少ないことに着目し、洋菓子や和菓子でも人気があり、必須素材であるイチゴ栽培を始めました。
「安全・安心」なイチゴを栽培するため、有機質資材を多用し、ハウス周りの環境を整え、可能な限り化学農薬の使用を減らすなど工夫をしています。
品種は、「紅ほっぺ」「おい C ベリー」「よつぼし」「白いちご」の4品種をベースに、栽培技術の向上を兼ねて、毎年違う品種に挑戦して6品種ほどを栽培しています。
12月上旬から収穫がはじまり、収量の多い時期は早朝4時頃から収穫し、パック詰め、直売所の準備、出荷と大忙しですが、買いにきてくれたお客さんから「食べておいしかったか らまた来たよ」と、笑顔で言ってもらえることがうれしく原動力になっています。
【消費者の皆さんへメッセージ】
「安全・安心」をモットーに、イチゴを食べたお客さんに一粒で幸せを感じていただけるような栽培を心がけています。農産物直売所「またきて菜」への出荷やハウスの一角で直売をしており、お客さんが入ってきたときにイチゴの濃い赤がまず目に映り、その後に漂う甘酸っぱい香りや粒の大きさにびっくりされます。イチゴは採れたてがいちばんおいしいので、購入したら新鮮なうちにお召し上がりください。通な食べ方は、ヘタを取り、栄養のあるヘタ側から食べ、先っちょの甘い後味で終わると多幸感に浸れますよ。
【今後挑戦したいこと】
農地を拡大して、ご要望の多いイチゴ狩り園をしたいと考えています。農地が借りられれば6次産業化に向けてブドウやイチジクのほか果物にこだわらず、軟質小麦をはじめ、サトウキビ、サツマイモ、カボチャやバニラビーンズなど製菓材料になる作物の栽培や、チョコレートの原料になるカカオ栽培にも挑戦したいです。