- 生産品目:
- ミカン(温州)・水稲
温州ミカンは、江戸時代後半にミカン産地として有名だった中国の温州市から名付けられ、温州市の種子を日本でまき、偶然生まれた独自品種といわれていましたが、最近では、鹿児島県の長島町が本種の原産地という説が有力となっています。日本を代表するかんきつ類で、和歌山県や愛媛県が有名ですが、堺市南部でも盛んに栽培されています。
おいしいミカンを作ってお客さんを喜ばせたい
代々続くミカン農家で、観光農園を含むミカン山を150aと水稲約20aを家族で管理し、ミカン狩りのほか、サツマイモ掘りやダイコン引きなどの収穫体験ができる観光農園を経営しています。ミカン狩りは堺市内の幼稚園や保育園、家族連れに人気があり、農園では子どもたちの楽しんでいるにぎやかな声が聞こえます。子どもたちに一日中楽しんでもらえるように、広場に遊具を設置しています。傾斜のある農園で太陽の光をいっぱい浴びたミカンは色づきもよく、甘くておいしいと好評です。子どもたちが滑らないように、足元には稲わらを敷いて対策をしています。
ミカン狩り園が終わると中生・晩生のミカンの収穫が始まります。約1ヵ月かけて収穫したミカンは蔵に入れて保管しています。蔵出しの貯蔵ミカンはスーパーのバイヤーからの注文も多く、お客さんからは「喜多農園のミカンは味が濃い。何個でもパクパク食べられる」と好評です。
【消費者の皆さんへメッセージ】
堺市南部にある別所地区はミカンの産地です。ミカンは時期によって味わいが変わります。農園で食べるミカンは、もぎたてフレッシュな酸味が魅力です。蔵で温度と湿度を管理した貯蔵ミカンは、酸味が抜け、甘味とコクが増します。早生から晩生まで様々な品種のミカンを丹精込めて栽培していますので、別所地区のミカンを食べてください。
【今後挑戦したいこと】
甘いミカンが流行っていますが、ミカンは酸味がある方がおいしいと思うので、味が濃く甘酸っぱいおいしいミカンを作っていきたいです。有機質肥料にこだわり、剪定や摘果などの手間を惜しまず、遊びに来てくれる子どもたちの笑顔を楽しみにがんばります。