- 生産品目:
- 水稲
中国南部原産で、そこから北方に広まり日本に伝わったのがジャポニカ種といわれる米です。言わずと知れた日本の主食である米は世界各地で栽培され、小麦、トウモロコシと並ぶ世界三大穀物のひとつ。日本で品種登録されている数は900品種、主食として食べる米(うるち米)は約400品種あり、各地で気候風土に合った品種が栽培されています。他にもち米や日本酒用の醸造用米、最近では米粉用や飼料用の品種も開発されています。
少人数でも効率の良い作業で農地を守っていきたい
幼少期から両親の手伝いをしており、会社員を経て28歳の時に就農しました。現在は兄弟で2町半程を管理するとともに、JA堺市農作業受託協議会に属し、乾燥・籾摺りを請け負っています。収穫した米は、JA堺市へ出荷したり、親戚、近隣の方たちに直売しています。
育苗や代掻き、中干しや乾燥、籾摺りなど米作りの作業の工程はある程度決まっています。以前と比べテレビやインターネットの普及で天候や温度などは事前に情報を収集できるようになっているので、前倒しで作業の準備ができるようになりました。苗よりも水面を低く保つ浅水管理の場合に、田植え後に溝を切っておくことでジャンボタニシによる食害を防いだり、水はけもよくなり、水入れの時間短縮にもつながります。稲刈りの作業を考え、代掻きを丁寧に行い苗をまっすぐ植えることで刈り取り作業がしやすくなります。一つ一つの作業の工程を見直し工夫することで、少人数でも作業がはかどるように効率化をはかっています。
【消費者の皆さんへメッセージ】
自然災害が少なく、穏やかな環境である大阪南部で作られている堺産のヒノヒカリをぜひ、手に取って食べていただきたいです。
【今後挑戦したいこと】
以前は、田の四隅を手作業で刈り取りしなければコンバインを入れることができなかったのが、機械の進化により省略できるようになりました。機械化できる作業や日々の作業の工程を見直して、少人数でも効率よく栽培できるよう省力化し、地域の農地を守っていきたいです。また、地域の子どもが田んぼに遊びにきてくれることもありますが、トラクターやコンバインなど機械の作業中に近づくと怪我をする危険性があります。農業を身近に感じてくれていることは嬉しいので、今後機会があればJAと一緒に食農教育等と併せてそういったことも伝えていきたいです。