小林 正宏さん

小林 正宏さん

生産品目:
ビワ、ミカン、ブラッドオレンジ

原産地は中国。江戸時代から栽培が本格化したと言われています。当時は、食中毒の予防にと、ビワの葉を煎じたものを売る「枇杷葉湯(びわようとう)売り」が夏の風物詩だったほど、広く漢方薬や民間療法として役立てられてきました。近年では多くの品種が開発されていますが、代表的な品種に「茂木」「田中」などがあります。主な産地は長崎県や千葉県、香川県などです。

新しい品種にどんどん挑戦していきたい

150aの山の傾斜を利用してビワやミカン、ブラッドオレンジ等を栽培しています。そのうち20a程の広さでビワを栽培し、ハーベストの丘農産物直売所「またきて菜」へ出荷しています。ビワは成長が早い果樹で、色付きだすとあっという間に熟してしまうので、日ごろからこまめな手入れがかかせません。袋掛けや剪定などの作業がしやすいように、主枝を2m程の高さに手入れしています。また枝が混み合わないよう整枝を丁寧に行い、果実に日光が当たるようにしています。そうすることで風通しもよくなります。袋掛けを行う際に1つの果房に2粒なるように摘果し、残した実に栄養が行き届くので、実は大きく糖度も高いビワを収穫でき、安定した出荷ができています。袋掛け後は3日おきに成熟具合を確認し、良い品質のものを消費者の皆さまに届けています。

【消費者の皆さんへメッセージ】
ハーベストの丘農産物直売所「またきて菜」に「小林さんのビワはいつ出るのか」と問い合わせをいただきます。楽しみに待ってくれている消費者の皆さんに喜んでもらいたいという気持ちで、大きい品質の良いビワだけを出荷しています。パッケージには顔写真と名前入りのシールを貼り、おいしさに自信と責任を持っています。ぜひ手に取って食べてください。

【今後挑戦したいこと】
当初は堺市でビワを栽培している農家がいなかったので、長崎県の農家に電話で栽培方法を問い合わせるなど、試行錯誤しながら実践していました。以前、植えた木にイノシシが乗って木が倒れてしまいそのままにしておいたところ、その後、木は太陽に向かってまっすぐ伸び、おいしい実がなった経験から山の斜面に沿って寝かせて植える独自の方法で栽培しています。周りの農家仲間に教えてもらったり、経験したことから植え方や手入れを工夫しています。農業が好きで、これからも新しい品種をどんどん取り入れて、消費者の皆さんにおいしいと喜んでもらえるビワを作りたいです。

「またきて菜」で
お買い求めいただけます!

農産物直売所「またきて菜」