家庭菜園
ソラマメ
果菜類・マメ科 ソラマメ
品種
大粒種で品質の良い一寸ソラマメに河内一寸、陵西一寸、芭蕉成り、打越一寸などがありますが、晩生で、ひとサヤに2~3粒しか入りません。マメが濃緑の仁徳一寸などもあります。長莢種としては、さぬき長莢、早生ソラマメなど4~5粒入るものや、中~小型種では房州早生、静岡早生などの在来種があります。
特性
ソラマメの原産地ははっきりしません。しかし、アルジェリアを中心とする北アフリカに大粒種、カスピ海沿岸地方に小粒種のもとになったと考えられる野生種が分布しています。
栽培の歴史は古く、ヨーロッパでは新石器時代の遺跡からソラマメの実が出土しているほどです。
日本へは中国を経て、天平8年(736年)に伝わったのが、現在の一寸ソラマメになったといわれています。
作型
普通栽培
栽培のポイント
マメ科の野菜は連作をさけ、3~4年の輪作を心掛けます。また、酸性を嫌うので、必ず畑の酸度調整をします。
寒さに強い方ですが、早くまき過ぎると生育が進み過ぎ、冷害を受けるので注意しましょう。
畑の準備
畑にはあらかじめ、堆肥と苦土石灰をまき、よく耕しておく。植え付け、1週間前に元肥を全層に施し、1m幅の畝を作る。
苗作り
10月上旬、苗床かポリ鉢に水はけの良い用土を入れて種をまく。
植え付け
植え付け後、たっぷりと水をやり、株元を落ち着かせる。
追肥
追肥は11月中~下旬と3月中~下旬に施す。
中耕・土寄せ
2回めの追肥後、株元に土寄せし、倒伏を防ぐ。
収穫
茎の整理
茎が込み合うようなら、発生が遅かった貧弱な茎は切り取り、1株6~7本立ちにする。こうして株全体の日当たりを良くしてやる。
病害虫防除
病気では立枯病やサビ病などが、害虫ではアブラムシが発生するので、早めに防除する。