家庭菜園

ネギ

ネギ

葉菜類・ユリ科 ネギ

品種

日本にはネギの種類が多くあり、周年栽培されています。そのなかでも、白くて長い葉鞘部を食べる根深ネギは、主として関東以北で栽培され、緑の葉を食べる葉ネギは中部以西で多く栽培されているようです。
根深ネギでは金長、夏扇、一文字黒昇りなど、多くの品種があります。葉ネギでは九条ネギを中心に、奴観音、最近では小ネギの品種も多く見られます。

特性

原産地は中国西部といわれています。中国で品種分化が進み、華北地方の太ネギが日本の根深ネギに、華中の葉ネギと太ネギの中間型が九条ネギを中心とした葉ネギとなりました。 ネギは多年生で、普通は2~8本に分けつ(株分かれ)します。生育適温は15~20℃。冬に地上部が枯れる夏型と、休眠しない冬型があります。ある程度大きくなった株は、冬の低温で分化し、春になってとう立ち、開花します。 根が多くの酸素を要求するので、排水の悪いところでは根腐れを起こしやすく、育ちも悪くなります。

作型

葉ネギ/秋まき

葉ネギ/秋まき

葉ネギ/秋まき(植えつけあり)

葉ネギ/秋まき(植えつけあり)

葉ネギ/干し苗作り

葉ネギ/干し苗作り

葉ネギ/春まき

葉ネギ/春まき

ネギ/秋まき

ネギ/秋まき

ネギ/春まき

ネギ/春まき

苗作り

畑の準備

植え付け

本葉5~6枚の苗を、溝の側面に垂直にもたせかけた後、3~4cm土をかけて固定し、わらなどを敷いて防乾する。株から離れたところへ化成肥料を施す。

追肥・土寄せ

収獲

栽培ミニ知識


葉ネギ栽培「干し苗作り」

このコーナーでは根深ネギの作り方を紹介しましたが、小ネギも葉ネギもじかまきした後、根深ネギと同様に栽培します。ここでは、葉ネギの「干し苗作り」を紹介しましょう。梅雨明け後、地上部がスリップスの食害にあったり、高温で葉が硬くなったりするのを防ぎます。

苗のかけ干し 8月中旬に株を掘り上げ、薬の部分を束にして、さお竹などにつるして日干しにします。このとき、葉の腐ったものや、菌核病にかかった株は除いておきます。
植え付け 9月上旬に枯れ葉を切除(根は切らない)し、3~4本ずつまとめて植えます。植え付けてすぐに水やりすると腐りやすいので、5~6日はそのままにしておいて、新しい根が出てきたら水をやります。

ミニ知識