家庭菜園

モロヘイヤ

モロヘイヤ

葉茎菜類・シナノキ科 モロヘイヤ

品種

草姿の違いや耐倒伏性などに改良されたものがあるが、品種の分化はよくわかっていない。

特性

原産地はエジプト。日本への導入は1991年ごろ。栄養価が高くビタミン類のプロビタンAであるβカロテン、ミネラル分のカルシウムや食物繊維などの機能成分を多く含む。高温性のため最低気温が15℃以上にならないと露地栽培はむずかしい。は種時期は5月。丈夫な植物だから温度と日照さえ確保できれば畑や庭の隅に種をばらまいても収穫できるが、良質の新梢をとるには移植栽培が良い。病害虫はほとんど心配ない。種子には毒性の強い成分が含まれているので、人やペットが食べないよう注意を。

作型

露地栽培(移植栽培)

露地栽培(移植栽培)

苗作り

苗床栽培

日当たりと排水の良い場所を選ぶ。10㎝間隔の条まきで軽く覆土し、十分かん水する。
発芽後10日ぐらいで株間5㎝になるように間引く。

発芽後10日ぐらいで株間5㎝になるように間引く

ポット栽培

どちらも育苗中は、1日2回水を与える。ただし、かん水の量が多過ぎると根張りが弱くなったり、葉色が薄くなったり下葉が落葉することがあるので注意する。

畑の準備

日当たりの良い、排水の良い畑を選ぶ。

植え付け

草丈約15㎝、本葉5枚のころ畑に植え付ける。植え付け後はたっぷり水を与える。活着後は表面の水分を少なめにし、深く根が張るようにする。

かん水

夏期は、敷きわらと水やりで防乾につとめる。

追肥

収穫開始の時から月に1度の割合で、1株あたり化成肥料(8-8-8)大さじ1~2杯を施し、軽く中耕、土寄せして、十分、水を与える。

収穫

草丈が50㎝ほどに伸びたころから収穫する。この後、側枝が伸びてきたら1~2節を残して順次、収穫する。

管理

樹が大きくなり混み合ってくると勢いが弱くなるので、草丈120~150㎝に切り戻す。日が短くなってくる8月下旬くらいから花が咲き、サヤができるので絶対に食べないように注意する。

病害虫防除

ハダニ類

ダニトロンフロアブル2,000倍液を収穫7日前まで1回以内コロマイト乳剤の1,500倍液を収穫前日まで1回以内。

ハスモンヨトウ

バシレックス水和剤の500倍液を収穫前日まで4回以内

マメコガネ

スミチオン乳剤の1,000倍液を収穫14日前まで2回以内