家庭菜園

ジャガイモ

ジャガイモ

根菜類・ナス科 ジャガイモ

品種

早生で食味がよく、育てやすい男爵がもっとも一般的です。早生種のワセシロメークイン、晩生種の農林一号などが春作に適しています。秋まきでは、うんぜん、たちばな、でじまなどがあります。
最近では、赤丸やレッドムーンといった皮が赤い品種も出回っています。

特性

南アメリカが原産で、生育適温は15~24℃。17℃前後で塊茎(イモ)を形成し、30℃以上になると塊茎が形成されなくなります。霜に弱く、早植えして晩霜にあうと地上部が枯れてしまいます。
イモは収穫後、一定期間休眠します。一般に早生品種は長く、男爵で90日、紅丸やメークインは60日程度とされています。
収穫後長期間たった種イモだと、育ちの悪い小型のイモが多数できてしまいます。そこで、作型によって適切な種イモを用意する必要があります。一般平坦地の春植えでは北海道産の種イモ、秋植えには長崎近辺の種イモが適当といわれます。

作型

秋ジャガ

秋ジャガ

春ジャガ

春ジャガ

畑の準備

畝づくり

ジャガイモは生育期間が短いので、元肥を主体に施す。畝の中央部に深さ15cmの溝をつけ、元肥を施した後、5cm土を埋め戻す。

種イモの準備

卵大のイモなら二つ切りにする。頂部に芽が集中しているので、各片に芽を着けて切る。

大きいイモは縦に四つ切り。どの切片にも頂部に芽が着いているように。切った種イモは2~3日、日に当てて緑化、切り口を乾燥させると早く芽が出る。秋ジャガは、腐敗を防ぐために種イモは切らずに植える。

植えつけ

間引き

一つのイモからたくさん芽が出るので、草丈10cmになったら生育のよい1本を残して間引く。アブラムシなどの防除は早めに。

追肥・土寄せ

間引きが終わったころ、株元に追肥と土寄せをする。土寄せ不足だと、イモが露出して緑化してしまう。

収穫

茎葉が黄色くなってきたころ、晴れた日に収穫する。

収獲したイモは日陰で乾かしておく。

栽培ミニ知識


ウイルス病にご用心

ジャガイモには種をまいて育てる品種もありますが、一般的には種イモを植えつけて育てます 。種イモといっても普通のジャガイモ 。なぜ自分の家でとれたイモや八百屋で売られているイモではいけないのでしょうか。
その理由はウイルス病にあります。ウイルス病は、アブラムシによって媒介されます。食用として育てるときにアブラムシの寄生を完全に防ぐことはムリなので、そのジャガイモはウイルスに汚染されている可能性が大なのです。
ウイルス病にかかったイモを種イモとして植えると、生育がとても悪くなり、収穫できなくなることもあります。
現在、種イモとして流通しているのは、国の施策として厳密な管理の下で生産された検定イモです。家庭用とはいっても、検定済みの種イモを利用して、確実に収穫したいものです。