家庭菜園

イチゴ

イチゴ

果菜類・バラ科 イチゴ

品種

宝交早生が全国の大半を占めた時代もありましたが、近年は品種改良が進み、とよのか、麗紅、女峰などが多く栽培されるようになっています。そのほかの品種として、果実の大きいクインベリー、ウインタープリンセス、あかねっ娘などもあります。 変わったところでは、プランターで長期間収穫できる四季成りイチゴがあります。

特性

北アメリカ原産で、生育適温は17~30℃です。13℃以下に温度が下がり、日照が11時間以下になると休眠に入ります。
休眠中は株の生長は遅くなりますが、花芽はその期間でも作られています。
一定の低温期間がすぎると休眠から覚める性質があり、暖かくなると生長、開花、結実します。
また、このころにひも状のランナーが発生して子株ができ、この子株でどんどん繁殖していきます。
根は細く、その大部分が30cm以内の地表近くに伸びています。乾燥や過湿には弱いので、注意しましょう。

作型

露地栽培

栽培表

畑の準備

日当たり、排水のよい畑を選ぶ。

植えつけ

初めて栽培するときには、苗を購入して植える。10月下旬から11月上旬、株元についているランナー片を畝の内側に向けて植えると、花が外側に出てくるので管理がしやすくなる。植えつけ後は、じゅうぶんに水をやる。

追肥

植えつけ2週間後に1回め、11月下旬~1月上旬に2回めの追肥をする。そのとき、除草を兼ねて、畝の表面を耕しておく。

葉かき

冬の間は、枯れた葉だけを取り除いておく。植え付け後に伸びてくるわき芽は花を着けることがあるので、残しておく

マルチング・水やり

3月ころに雑草の発生と果実の汚れを防ぐため、黒色ポリフィルムでマルチする。降雨後にすると畝の水分保持に効果的。冬から春先にかけては、畝が乾きすぎないよう水やりを忘れずに。

トンネルかけ

早く収穫してい時は2月以降にトンネルをかけて保湿する。開花しはじめたら、トンネル内の温度が28℃以上にならないように換気する。

収穫

栽培ミニ知識

イチゴの苗作り

栽培する最初の年には苗を購入しますが、翌年からはその苗を利用できます。

母株の管理

1m2当たり堆肥2㎏、化成肥料100gを畝全体に施し、2m幅の畝をつくります。
5月下旬ころに母株を株間60㎝にして植え替えます。

仮植え

8月下旬~9月上旬に子株を苗床へ植え替えます(イラストの①の株は老化しているので、②、③の株を使う)。十分に水をやり、根づくまで日よけをしておきます。

葉かき

根づいた子株は、新しい葉を2~3枚残してあとの葉はかき取ります。

水やりと追肥

1回めの葉かきのときと、9月下旬に、追肥(油粕と骨粉を混ぜた物3~4握り)をしておきます。

イチゴの苗作り