家庭菜園

チンゲンサイ

チンゲンサイ

葉菜類・アブラナ科 チンゲンサイ

品種

中国には性質や形の異なる多くの品種があり、日本でも栽培しやすいように改良した優良品種が次々と市販されています。代表的なものは『青帝』『青美』『長陽』『謝謝』などです。

 

特性

近年導入された中国野菜のなかで、もっとも普及した野菜です。独特の風味があり、煮くずれせず、歯ざわりが良いことも 人気の秘密です。
冷涼な気候を好みますが、耐寒性、耐暑性があり、簡単な保温や遮光(しゃこう)被覆で早春から秋まで栽培できます。
低温に合うと花芽ができ、とうが立つので、春早くまくときはトンネルで保温し、15℃以下にならないようにします。

作型

春まき・夏まき・秋まき栽培

春まき・夏まき・秋まき栽培

栽培のポイント

前作がアブラナ科の野菜でない畑を選び、早めに石灰をまいて耕しておきます。密植ぎみに育てるので元肥は畑全面にまき、よく耕します。少ない株数なら、ポリ鉢で苗を育て、畑にベッドを作って植えます。
ある程度まとまった株数を育てる場合は、畑にまき溝を作り、じかまきするのが能率的です。じかまきでは葉が重なり合わないように間引き、しっかりとした株を育てましょう。
アブラナ科の野菜はコガネムシや青虫の防除が大切ですが、とくに多く発生する春から夏には、防暑をかねて、べた掛け資材を被覆することが効果的です。

畑の準備

植え付け予定の畑には、なるべく早く石灰をまいて耕しておく。種まきが近づいたら元肥を全面にばらまき、15㎝~18㎝くらいの深さに耕す。

苗作り(少ない株数の場合)

種まき

種まき

保温

1213℃以下の低温に合うと花芽ができ、とう立ちするので、春早くまくときや秋遅くまで収穫するときなどは、ビニールトンネルで保湿する。

春、低温に合うと、とうが立つ。

害虫防除

春と秋には害虫が発生しやすいので、早いうちに捕殺するか、殺虫剤をかけて防ぐ葉の裏も入念に。

薄い割り繊維不織布などのべた掛け資材を葉の上に直接おおうと、農薬を使わずに害虫が防げる。夏の栽培では、強い光をさえぎり、防暑効果も期待できる。

間引き

育つにつれて2回間引きする。最終株間を広くとり、株張りの良い株に育てる。

追肥

収穫

種まき後、春は45~55日、夏は35~45日、秋は50~65日くらいで、150gほどのものが収穫できる。