家庭菜園
キャベツ
葉菜類・アブラナ科 キャベツ
品種
作型によって品種を選ぶことが大切で、夏まき栽培では金系、秋徳などの早生種や、タケノコ形のみさきや赤色のルビーボール、葉がちりめん状にちぢれたサボイなど、変わり種もあります。
このほか、作型を選ばない深みどり、四季穫、秋まきの来陽、春ひかりは栽培しやすいです。
特性
ヨーロッパ原産の野菜で、生育適温は15~20℃。寒さに強く、5℃でも生育します。マイナス10℃でも耐えますが、結球しはじめると耐寒性は多少弱くなります。
品種改良が進むにつれて、暑さにも比較的強くなり、夏でも育つ品種ができています。
低温で花芽が分化して、その後、暖かくなるととう立ちし、花が咲きます。ふつう、開花は日の長さも関係しますが、キャベツの とう立ちは、日長と関係しないことがわかっています。
極端な乾燥地と酸性土(pH5.5以下)では生育が鈍り、石灰欠乏症(葉の緑が黄色くなる)になることがあります。
作型
秋まき
夏まき
苗作り
畑の準備
植えつけ
本葉5~6枚のころ、化成肥料を1㎡当たり60~70g施す。
その後中耕すし、土寄せをして株が倒れるのを防ぐ。
追肥・土寄せ
植え付け後、半月してから1回め、結球をはじめたら2回めの追肥をする。
追肥後、除草を兼ねて、畝の表面を耕し、肥料の上に土寄せをしておく。1枚の葉も大切に、葉を傷めないように注意する。
水やり・病害虫防除
畝が極端に乾いてしおれているようなら、状況に応じて水やりする。コナガ、ヨトウムシ、アブラムシ、アオムシは早めにトレボン乳剤で駆除する。雨が続くと黒腐病が発生するので、サンドファンC水和剤などで防除する。
収獲
球を手で押して、硬く締まったものから収穫する。
栽培ミニ知識
種まき期ととう立ちの関係
キャベツは一定以上低温が続き、その後高温になると、とう立ちする性質があります。
夏まき栽培の場合は、結球してから温度が低くなるので心配ありませんが、春まき栽培、秋まき栽培は、幼苗期が低温期になるので、結球する前に花芽が分化し、とう立ちする心配があります。
したがって、春まき、秋まき栽培では品種を選ぶことと、種まきの時期を間違えないことが重要です。