トマト
トマトが赤くなると医者が青くなる!
中南米のアンデス高地が原産といわれるトマトはナス科の果菜類です。日本で食用にされたのは明治時代で、本格的な栽培が始まったのは昭和になってからです。世界中で親しまれている野菜ですが、主に生で食べるのは日本くらいで、世界的には加熱調理して食べることが多いです。日本では熊本県や北海道、茨城県が産地ですが、堺市でも栽培農家は多く、直売所ではスーパーでは手に入りにくい完熟トマトを買うことができます。
生食でも加工・調理してもおいしい!
日本で栽培されているのは生食用の桃色系大玉品種が多いですが、ミニトマトや中玉トマトなど大きさの違うものや、黄色やオレンジなど色の違うもの、酸味やうまみが強い加工用の赤系トマトなど、品種のバリエーションは多いです。露地ものの旬は6月から9月ですが、温室栽培も盛んに行われており、ほぼ一年中手に入ります。
トマトが赤くなると医者が青くなる!
「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養価が高く、疲労回復や風邪予防の効果があるビタミンC、ビタミンAやβ-カロテン、血圧を下げるカリウム、ルチン、脂肪の代謝を助けるビタミンB₆なども含まれています。他の野菜では見られない、赤い色素でポリフェノールの1種であるリコピンは、強い抗酸化作用を持ち、がんや動脈硬化を予防する効果があることが分かっています。