キュウリ
生でかじると水分補給に!
インドのヒマラヤ山麓が原産といわれるキュウリはウリ科の果菜類です。「黄瓜(きうり)」が語源とされ、普段目にする緑色のものは、黄色く完熟する前の未熟なうちに収穫したものです。大阪府の特産品で、なにわの伝統野菜に認証されている「毛馬(けま)胡瓜(きゅうり)」は、黒イボ系品種で苦みが強いため漬物用として出回っています。
みずみずしく、サラダや漬物などに!
みずみずしく、さわやかな風味で、体を内側から冷やす作用があります。サラダや酢の物、漬物など生で食べることが多いですが、炒めると、また違った風味が楽しめます。塩をふってまな板の上で転がす“板ずり”をすると色がよくなり、皮も軟らかくなります。現在の主流は、白イボ系品種の中でも、イボがなく表面にブルームという白い粉が出ないものですが、イボの多い品種や「四葉(スーヨー)」と呼ばれる中国系の品種もあります。
生でかじると水分補給に!
成分の約95%は水分で、暑い季節・地域では水分補給用に重宝されます。ビタミンCやカリウムが多く含まれ、カリウムの利尿作用でむくみやだるさの解消に効果があります。また、淡色野菜の中では、その他のビタミンやミネラル類がバランスよく含まれており、皮にはβ-カロテンが比較的豊富に含まれています。