クリ
堺のめぐみ

秋を告げる木の実
甘さ控えめで栄養豊富
旬の時期:9~11月
クリ

基本情報

栗ご飯や甘露煮など、秋の味覚に欠かせないクリは、縄文時代の遺跡から出土しているほど、歴史の古い果物です。京都の丹波地方で平安時代から栽培が盛んになり、国内に広がりました。タネを食用とするもので、ナッツの一種です。主な産地は、茨城県、熊本県、愛媛県となっていますが、堺市でも栽培されています。

特徴
果肉だと思っている部分は種

雌花にあるトゲの部分は総苞(そうほう)といい、その中には将来種となる子房が、通常3つずつ入っています。受精すると総苞はイガになり、子房が栗となります。イガは他の果物でいう皮に当たり、その中にある栗が果肉と種です。一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が、他の果物の果肉にあたる部分。表面の皮(鬼皮)だけむいた渋皮つきのものが種となります。

栄養
栄養価が高く、多くのエネルギーが採れる優れた食材!

炭水化物が豊富で、糖の代謝を助ける働きがあるビタミンB1、B2を多く含みます。高血圧や動脈硬化に効果があるとされるカリウムや、貧血の予防が期待できる葉酸も含んでいます。

おいしい食べ方

選び方

表面の皮(鬼皮)にツヤとハリがあり茶色が濃いもの、指で押してもブカブカせず、座(底の部分)に黒っぽい箇所がなくベトベトしていないものを選びましょう。重みのあるものがよいです。

保存方法

クリは傷みやすい果物ですので、なるべく収穫したその日の内に食べるのがおすすめです。長時間そのままにしておくと、水分が飛んで、実が縮んだり、虫が入ったりするので注意しましょう。冷蔵保存する場合は、ポリエチレン製の袋で袋の口は縛らず、チルド室に入れ0度付近で保存しましょう。冷凍保存する場合は、皮をむいて茹でてからにしましょう。

生産者のご紹介
上野 惠司さん

自分が食べておいしいものを届けたい

上野 惠司さん

幼少期から農業の手伝いをしており、会社員を経て50歳の時に就農しました。現在は畑、水稲を含め6反程を管理しています。クリ、ミカン、レモンやナス、セロリのほかに、なにわの伝統野菜である毛馬胡瓜(けまきゅうり)等を季節に応じて栽培しています。