クリ
甘さ控えめで栄養豊富
栗ご飯や甘露煮など、秋の味覚に欠かせないクリは、縄文時代の遺跡から出土しているほど、歴史の古い果物です。京都の丹波地方で平安時代から栽培が盛んになり、国内に広がりました。タネを食用とするもので、ナッツの一種です。主な産地は、茨城県、熊本県、愛媛県となっていますが、堺市でも栽培されています。
果肉だと思っている部分は種
雌花にあるトゲの部分は総苞(そうほう)といい、その中には将来種となる子房が、通常3つずつ入っています。受精すると総苞はイガになり、子房が栗となります。イガは他の果物でいう皮に当たり、その中にある栗が果肉と種です。一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が、他の果物の果肉にあたる部分。表面の皮(鬼皮)だけむいた渋皮つきのものが種となります。
栄養価が高く、多くのエネルギーが採れる優れた食材!
炭水化物が豊富で、糖の代謝を助ける働きがあるビタミンB1、B2を多く含みます。高血圧や動脈硬化に効果があるとされるカリウムや、貧血の予防が期待できる葉酸も含んでいます。