トウガラシ類
辛味成分で食欲増進!
南米原産のトウガラシ類はナス科の果菜類で、世界中で香辛料や野菜として使われています。辛味があり香辛料として使用される辛味種と、辛味がほとんどない代わりに糖度が高く、主に野菜として食される甘味種があります。タカノツメやハバネロは辛味種、ピーマンやパプリカ、シシトウ、甘長トウガラシは甘味種です。世界中でいろいろな品種が栽培され、さまざまな加工品も作られています。日本でも、京都の“万願寺とうがらし”や新潟県の“神楽南蛮”など、多くの在来品種が栽培されています。
いろいろな色があり、カラフルな野菜!
細長い形をしたものが多いですが、ピーマンやパプリカのようなベル型のものや、扁平な形をしたものもあります。通常緑色の若い実を利用することが多いですが、完熟すると赤くなり甘味種は甘みが増します。完熟すると黄色やオレンジなどになる品種や、“紫とうがらし”という奈良の伝統野菜は若い時に紫、完熟すると赤くなるものなどもあり、とてもカラフルな野菜です。
辛味成分で食欲増進!
トウガラシにはビタミンCやβ-カロテンと並び強い抗酸化作用をもつビタミンEが沢山含まれています。辛味種に含まれる主要な辛味成分はカプサイシンで、内臓感覚神経に働き、アドレナリンの分泌を活発にさせ、発汗及び強心作用を促す働きをするとされています。また、胃腸を刺激し、消化液の分泌を促し、食欲を増進させる働きもあるとされます。