樋口 桂治さん

樋口 桂治さん

生産品目:
コマツナ

輸送技術が発達していない頃、大消費都市の大阪中心部に新鮮なまま運べることから葉物野菜の生産が盛んになった堺市。大阪府とJAグループが選定する「なにわの特産品」の一つとして「大阪こまつな」があり、大阪府の中でも堺市がコマツナ生産量ナンバーワンを誇っています。

継続して出荷できるよう試行錯誤を

父から受け継いで農業を営んでおり、ハウス33aでコマツナを栽培しています。生協への出荷を中心に市場などにも出荷しています。生協では農薬の使用基準等が厳しく、さらに出荷を継続して行うことが求められており、品質を維持したままコマツナの生育スピードをコントロールするのが大変で、水やりや温度管理に気を付けて栽培しています。今までに何度か失敗も経験してきましたが、JA堺市の営農指導員と相談しながら土づくりにも取り組み、納得のいく品質のコマツナを作れるよう日々考えながら作業をしています。農業は会社員時代と違い、いろいろと試行錯誤しながら自分で考えて決定していくところが難しくもあり、楽しいとも感じています。昨年から始まったJA堺市東百舌鳥支所朝市のメンバーにもなっており、朝市ではコマツナだけだとお客さんに飽きられてしまうので、他の品目の作付けも検討しています。

収穫風景
圃場

【消費者の皆さんへメッセージ】
コマツナなどの軟弱野菜は鮮度維持が重要なので、消費地が近い大都市圏で盛んに栽培されています。東京の小松川周辺が発祥のコマツナが大阪でもたくさん作られていることを知ってほしいです。コマツナはカルシウムや鉄分も豊富で、新鮮なものを生のままスムージーにすると栄養もたくさん摂れるのでおすすめです。

【今後挑戦したいこと】
まずは生協に継続して高品質なコマツナを出荷できるように考えながら試行錯誤を続け、東百舌鳥支所朝市では地域の人たちに新鮮で安全安心な野菜をもっと味わってもらいたいです。また、地域全体で農地を守っていくために、農家のグループで情報共有をして効率的に農地管理をすることで、遊休農地を減らせたらいいと思っています。ゆくゆくは新規就農者とも一緒になり、堺市の農業を盛り上げていけたらよいと考えています。

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