- 生産品目:
- ナス・水稲・シュンギク・春キャベツ
インド原産の淡色野菜で、世界中で栽培されており、煮る、焼く、揚げる、漬けるなどさまざまな料理に使用される万能野菜。現在の主流は黒紫色で長卵形のナスですが、大阪泉州の水なすや京都の賀茂なすのように、各地の気候風土に根ざした在来品種が数多く残っています。漬物に向くもの、焼き物に向くものなど、特徴を生かした郷土料理が地域に受け継がれています。
納得のいく品質のものを作りたい
父が体調を崩したのをきっかけに、仕事をやめ実家の農業を継ぎました。初めは水稲栽培が中心でしたが、農業大学校の短期プロ農家養成コースで勉強しながら、4Hクラブの仲間や周りの農家にやり方を聞いてナスの栽培を学びました。農家の仲間には、支柱の立て方などを教えてもらうだけでなく、余っている資材を分けてもらったり、出荷先の情報共有をはかるなどいろいろと助けられており、感謝しています。ハウス7aでナスとシュンギク、水稲50a、水稲の裏作で春キャベツを作っており、野菜はスーパーに全量出荷しています。地元での直売にも興味はありますが、栽培品目が少ないので実現していません。就農して10年、納得のいく品質のものを安定して作るために、品質の向上と、良いものを継続して収穫することを目指しています。また、ゆくゆくは規模拡大をしていきたいと思っています。
【消費者の皆さんへメッセージ】
大阪という大消費地の近くで農業していることの強みは、鮮度の高い状態のナスが店頭に並ぶように出荷できることです。ナスは鮮度が落ちるとツヤがなくなり、食感も悪くなるので新鮮なものを食べてほしいです。PC筑陽という品種を作っており、特に皮が柔らかく、素揚げして煮びたしや、焼きナス、炒め物にしてもおいしいです。輪切りにしてチーズをのせ、ピザ風に焼くのもおすすめです。
【今後挑戦したいこと】
もっと良い品質のナスを作ることで商品価値を上げ、“淺田のナス”なら多少高くても買いたいと思われるようにブランディングをしていきたいです。そのためには、自分の納得のいく品質のものを作れるように研究し、販売時にはオリジナルのラベルなどで差別化していきたいと考えています。