家庭菜園

大阪府 泉州農と緑の総合事務所 刊/『初心者のための市民農園』から

堆肥

堆肥とは野菜くず、わら、落葉などを積み込み、十分に腐らせた物です。 堆肥は、肥料として、徐々に肥効を表すほか、土壌を膨軟にし作物を生育しやすくします。また、肥料成分を一時的に取り込み、濃度障害を起こしにくくする効果もあります。作り方は水はけのよい場所に深さ30cm程度の穴を掘り、野菜くず、わら、落葉などを集めて踏み込み、鶏ふん、油粕、米ぬか、石灰窒素など腐熟を助けるものを混ぜて積み込みます。腐熟を早めるために切り返し、積み換えをして、適当な湿気があるように水をかけてやります。また、雨にはあてないようにビニール等で覆います。堆肥が簡単に手でちぎれるようになれば完熟した証拠です。このように完熟した堆肥は植物の生育に大変良く、元肥として十分に施すと肥料成分が徐々に効くため、肥料の施用も減らすことができます。完熟したものは10㎡に40kg程度を与えても大丈夫です。 畑地では1年間で堆肥に換算して10㎡当たり20kg程度が消費されているといわれています。そのため堆肥の他、乾燥牛ふん、発酵牛ふん、バーク堆肥、わらなどの土作りの資材を耕作のたびに投入するように心掛けてください。

有機質資材の特性