家庭菜園
大阪府 泉州農と緑の総合事務所 刊/『初心者のための市民農園』から
苗床の保温
ごく小規模な苗作りなら、魚用ポリトロ箱にフィルムを覆い(図1)、暖かい場所を求めて移動させることでこと足るが、日中に高温となるので、小穴をあけておく。ある程度の規模が必要なら、日当たりのよい場所にビニールフィルムトンネルを設け、発芽までは鉢の上にもフィルムを直がけし、蓄熱をよくする(図2)。 日中はすそを上げて換気し、温度の上がりすぎを防ぎ、夜は早めに閉じてコモや古毛布などを覆って保温し、日中に蓄えた熱の放出を防ぐ。ビニールトンネルは最も有効な防寒方法で、果菜類はもとより、葉根菜類にも幅広く利用できる。晴天の日中は密閉しておくと4月でも35℃以上になるので換気をする必要がある。夜は密閉して保温につとめる。
畑での防寒で最も簡易なのはホットキャップ(図3)。竹などを十字に組んで土にさし、 その上にフィルムを覆い、周囲を土で押さえておくだけのもの。手軽なホットキャップは市販されている。