家庭菜園
エダマメ
果菜類・マメ科 エダマメ
品種
エダマメは、ダイズを若さやのうちに収穫し、野菜として利用するときの呼び名です。
早まきでは夏ダイズ型のサッポロミドリ、夏到来、富貴、雪娘、白鳥、奥原などがあります。
6月以降の種まきでは夕涼み、三河島、福獅子などの白花白毛の中性種がよく利用されます。
このほか、茶豆、黒早生、緑大豆などは、早採り栽培はできませんが、独特の風味が人気です。
特性
マメ科の1年生草本です。原産は中国東北部で、温暖で多湿な気候を好みます。とくに、開花期は多湿が良く、乾燥するとさや数が減り、空のさやが多くなります。また、エダマメは本来は穀物なので、ほかの野菜のように肥料を多くは要求しません。
土質はあまり気にしませんが、粘土質で保水性のある土壌だと生育が良くなります。
エダマメとして利用されるのは、多くが夏ダイズ型か中間型。夏ダイズは日照時間に鈍感で、早まきしても温度だけ保てば順調に生長しますが、秋ダイズは開花、結実が日照時間に敏感で、長日では開花、結実が遅れます。
作型
早採り栽培(育苗)
普通栽培
遅採り栽培
畑の準備
荒起こしのとき、苦土石灰と、乾燥を防ぐため、堆肥を多めに施す。元肥は窒素過多にならないように気を付ける。マルチをすると、生育が早くなる。
じかまき
種はハトに食べられやすいので、寒冷紗などをかけておくと良い。被害の多い地域では、育苗してから植え付ける。
覆土は2~3cm。浅いと根が浮き上がったり、子葉が種子をかぶったまま出てくる。
間引き・補植
本場1枚ころに1カ所2株に間引く。
一つしか発芽しなかったところは、間引き苗を補植する。
苗作り
育苗箱と育苗用土(砂)を用意する。種をまいた後、十分に水をやり、その後は発芽するまで水をかけないようにする。発芽してからは軽く水をやる。
本場1~1.5枚のころに植え付ける。
追肥・土寄せ
本葉2~3枚のころに追肥する。根元へ土寄せして、株が倒れないようにする。マルチが指定ある場合は追肥はしないが、株が倒れないように注意する。
収穫
さやの色が鮮やかな緑になり、豆粒が太り、指でつまむとさやから豆が飛び出すころが収穫適期。適期は3~7日と短く、その後すぐに豆が硬くなり品質も落ちる。
栽培ミニ知識
エダマメの貯蔵法
「畑の肉」といわれるダイズを若いうちに収穫するエダマメは、タンパク質、ビタミンB1、B2、カルシウムを豊富に含んでいます。しかもダイズにないビタミンCも多く含み、エダマメ100g中に含まれるカルシウムは1日の所要量の約1.5倍、ビタミンB1、Cは約半量を満たすことができます。
収穫後、そのまま室内放置すると、急激に品質を劣化させるので、多量に収穫したときはかためにゆでたものを、さやのまま、あるいはマメだけにして急速冷凍しておけば、冬になっても味よく食べることができます。
エダマメを色良くゆでるには、さやのまま塩をふりながらよくもみ、そのままたっぷりの熱湯に入れて、好みのかたさにゆで、ざるに取って熱いうちに少量の塩をまぶすと、水切れが良くなります。