• 〜「初心者のための市民農園」大阪府泉州農と緑の総合事務所刊から〜
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    作物別栽培方法

3.防寒対策

ビニールトンネルが最も有効

早春からはじめる苗作りのためには、規模の大小にかかわらず、入念な保温(高温性の果菜類はさらに加温も)が必要。最も有効な防寒方法はビニールフィルムトンネルで、あらゆる野菜作りに幅広く利用できる。簡易なものならホットキャップ。また近年は、化学繊維の不織布(ふしょくふ)を材料とするベタがけ資材を用いる栽培も増えている。

苗床の保温

ごく小規模な苗作りなら、魚用ポリトロ箱にフィルムを覆い(図1)、暖かい場所を求めて移動させることでこと足るが、日中に高温となるので、小穴をあけておく。ある程度の規模が必要なら、日当たりのよい場所にビニールフィルムトンネルを設け、発芽までは鉢の上にもフィルムを直がけし、蓄熱をよくする(図2)。 日中はすそを上げて換気し、温度の上がりすぎを防ぎ、夜は早めに閉じてコモや古毛布などを覆って保温し、日中に蓄えた熱の放出を防ぐ。ビニールトンネルは最も有効な防寒方法で、果菜類はもとより、葉根菜類にも幅広く利用できる。晴天の日中は密閉しておくと4月でも35℃以上になるので換気をする必要がある。夜は密閉して保温につとめる。

畑での防寒で最も簡易なのはホットキャップ(図3)。竹などを十字に組んで土にさし、 その上にフィルムを覆い、周囲を土で押さえておくだけのもの。手軽なホットキャップは市販されている。

天然資材を用いた防寒方法

天然資材(ヨシズ・笹竹立て)を用いて防寒する方法もある(図4)。

ベタがけ被覆と固定方法

また近年は、ごく薄い化学繊維の不織布(タフベル、パオパオなど)を直接的に被覆するベタがけ栽培(図5)も多くなっている。 この方法で行えば太陽光の透過は若干妨げられるが、寒風を和らげ、夜の保温性が高まるので冬の作物の生育をよくする。 ただし、被覆資材が軽いので風に飛ばされないように留める必要がある。

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