• 〜「初心者のための市民農園」大阪府泉州農と緑の総合事務所刊から〜
  • 作物別栽培方法

2.管理のコツ

畑の準備

トマト、キュウリなどの春野菜の生育適期は5月から6月ごろですが、4月の遅霜のおそれがなくなると苗を植え付け、根を張らせて、生育適期には十分に生育させます。そのため、畑の準備は寒いうちに行います。また、ダイコンやハクサイなどの秋野菜は、 9月上旬に種をまくため、8月の暑い時期に畑の準備をしておく必要があります。

耕うんは土を柔らかくして根が伸びやすくするものですが、ほかに空気の通りを良くしたり、水はけを良くすることにもなります。 畑の土には単粒構造と団粒構造とがあり、栽培に適した土は団粒構造になっている土です。耕すことにより土は、団粒構造が促され、土そのものの性質が良くなります。堆肥を入れるのもこのためです。 掘り起こす前に石灰を土の表面に施したり、堆肥があればうすく全面にばらまいて一緒に耕すと良い土になります。耕す深さは深いほど良く、20〜25cmは掘り起こしたいものです。 耕した土で大きな塊があればクワを使って土を細かくし平らにします。耕うん時には元肥も施し、土とよく混和しておきます。ならされた畑に作物の栽培方法に応じて南北あるいは東西に浅く溝を掘ります。このように、土質や作物に合わせて必要なうねをつくることをうね立てといいます。

生育期間の長い果菜類などを栽培する時には、堆肥、鶏ふんなどを植えつけの約30日前に施し、土壌とよく混ぜておきます。 元肥として石灰質肥料全量と、窒素、リン酸、カリなどを含んだ肥料を施し、土壌と良く混和し、7日程度おいて定植します。

堆肥

堆肥とは野菜くず、わら、落葉などを積み込み、十分に腐らせた物です。 堆肥は、肥料として、徐々に肥効を表すほか、土壌を膨軟にし作物を生育しやすくします。また、肥料成分を一時的に取り込み、濃度障害を起こしにくくする効果もあります。作り方は水はけのよい場所に深さ30cm程度の穴を掘り、野菜くず、わら、落葉などを集めて踏み込み、鶏ふん、油粕、米ぬか、石灰窒素など腐熟を助けるものを混ぜて積み込みます。腐熟を早めるために切り返し、積み換えをして、適当な湿気があるように水をかけてやります。また、雨にはあてないようにビニール等で覆います。堆肥が簡単に手でちぎれるようになれば完熟した証拠です。このように完熟した堆肥は植物の生育に大変良く、元肥として十分に施すと肥料成分が徐々に効くため、肥料の施用も減らすことができます。完熟したものは10uに40kg程度を与えても大丈夫です。 畑地では1年間で堆肥に換算して10u当たり20kg程度が消費されているといわれています。そのため堆肥の他、乾燥牛ふん、発酵牛ふん、バーク堆肥、わらなどの土作りの資材を耕作のたびに投入するように心掛けてください。

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